イタリア半島南部とシケリア(シシリー)島には、古くからギリシア人が入植してきてポリスを建設していた。この地域をマグナ・グラエキア(Magna Graecia)と呼ぶ。エーゲ海東岸のサモス島から南イタリアに移住してきたと伝えられるピュタゴラスが、半島の土踏まずに位置するクロトンに教団を設立した。ピュタゴラス派の哲学を語る際に無視できないのが、オルペウス教との関係であるが、両教団とも教義は謎が多く未だ不明な点が多い。
オルペウス教は魔術を操る秘儀を特徴とする宗教団体。教義の詳細はピュタゴラス教団のものと混合し、今日では分かち難いが、魂の不滅、浄化、輪廻転生などを信じていたらしい。
また南イタリアのエレアというポリスで生まれ、叙事詩の形式で新たな哲学を開いたパルメニデスは、もう一つの伝統の創始者である。彼の弟子と伝えられるゼノンとメリッソスを含めて、彼らをエレア派と言う。
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