イタリア哲学4

パルメニデス1

パルメニデスはBCE515ころ、南イタリアのエレアに生まれた。彼は韻文で自らの思想を書き残した哲学者である。彼の用いた叙事詩の形式をダクテュリコス・ヘクサメトロス(dactylikos hexametros)という。

これはダクテュロスと呼ばれる「長短短」のかたまりを六組連ねて一行の詩文を作成する事から付けれた。「長短短」は「長長」というスポンダイオス(sponde)で代用する事も出来る。ホメロスやヘシオドスの韻律と全く同じ形式で、彼は哲学思想を語ったのである。

彼の著作は比較的多く現存していて、160行の詩が伝わっている。ディールスとクランツが編集した断片集の番号で1が序詞、2から8が第一部、8から19が第二部である。

序詞を見ると、この詩が女神から真理を聞いて学ぶ形である事が分かる。丁度ヘシオドスの詩がムーサたちからinspire(吹き込む、霊感を与える)されたものとして語られるのと同形式であることに気付く。以下の第一部と第二部では、それぞれ「真理の道」と「思惑(おもわく)の道」の語られる事が予告される。

次回へ行く

目次へ戻る