エンペドクレス

シケリア島のアクラガスの人エンペドクレスは、パルメニデスの「ある」と「あらぬ」の峻別を保持しながら、この世界の運動・変化をいかにして説明するかに努めた人と位置付けられる。彼は「四つの根(=四元素)」が「愛(フィリア)」と「憎しみ(ネイコス)」によって結合し分離する、という方法で生成と消滅を説明しようとしたと考えられる。

パルメニデスの言う「ある」を、かれは「火・空気・水・土」の四つの根と考え、それら自体は永遠で不変であるが、それらが愛によって結合し、憎しみによって分離する。もう少し正確に言えば、生成・消滅のプロセスに、それぞれ反対向きの方向を与えるのが「愛」と「憎しみ」なのである。

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