ユダヤ思想

律法

エジプトで奴隷生活を送っていたユダヤ人達は、紀元前13世紀ごろモーセに率いられて脱出し帰国します。ところが水や食料に窮した人々は、奴隷生活を懐かしみ金の子羊を造って拝んでいました。そこでモーセたち指導者は対策を話し合い、シナイ山のふもとの荒野で基本的規則を人々に公表しました。その規則は覚えやすいように10ヶ条からなり、右手で数える最初の5ヶ条は社会と神との関係を、後の左手で数える5ヶ条は社会の中の人間同士の関係を規定しています。これをモーセの十戒と言い、ユダヤ教の全ての律法の基礎となっています。

『旧約聖書』によれば、モーセがシナイ山で神から授けられた事になっていますが、本当のところは分かりません。今述べたように、ユダヤ人社会のまとまりを保つために指導者たちが考え出したのかも知れません。ともかく神が人々に呼びかける形式になっています。その内容を簡単に要約すれば次の通りです。

教科書では最初の4ヶ条が社会と神との関係であり、残り6ヶ条が社会の中の人間同士の関係を規定しているとしていますが、第5番目の律法は上記の通り、社会の中で伝えられてきた祖先の記憶を尊重しなさいという、単なる親孝行以上の事を言っていると考えられます。そこでここでは前の群に区分しました。

メニューへ戻る