キリスト教神学が哲学であるかどうかには問題が残りますが、一般にキリスト教の教会に付属する学校(Schola)で僧侶が説いた、9世紀から15世紀の哲学思想をスコラ哲学と呼びます。
スコラ哲学最大の哲学者はトマス・アクィナス(1225-74)です。イタリア貴族の出身の彼は、ドミニコ修道会に入り各地で活動をしました。13世紀にはアリストテレス哲学が講義され、哲学と神学との間の緊張関係が問題になっていました。ブラバンのシジェルのように「二重真理説」(神学の真理と哲学の真理は世界の二通りの解釈法であって、互いに関係を持たない別のものである)をとる者もいたのです。
トマスの仕事は、神学とのつながりを欠いたアリストテレス主義哲学を、キリスト教神学の構造の中に取り入れ、神学を支える土台とする事でした。最も有名な著作は『神学大全』です。
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