人口問題として環境問題をとらえる視点があります。世界の総人口は現在53億人ほどですが、一人当たりの二酸化炭素排出量が変わらなくても、総人口そのものが減少すれば排出量は減る事になります。人口問題の解決は地球温暖化だけでなく食糧問題も、エネルギー問題も一挙に解決してくれそうです。
しかし将来の地球の総人口が、100億以下に留まるだろうと予測する専門家は残念ながらあまりいないようです。そこで人間にできる事は人口の爆発的増加に歯止めをかける抑制策という事になります。なにせ人口が急激に増加しだしたのは、人類の歴史全体から見るとごく最近の事だからです。
ここに新たな倫理上の問題が生まれます。果たして人口抑制を人為的にやってよろしいのか、という問題です。すでに行われている中国における「一人っ子政策」のようなものを、全世界的規模で行わなければならないという主張に対して、どのような事が考えられるでしょうか。(人口爆発国における人工妊娠中絶を、それ以外の国での中絶手術と区別しても良い、という主張について考えてみましょう)