環境についての倫理学5

全体主義としての環境倫理学

自己決定権に見られるように、生命倫理学の主張の元には個人主義的自由主義がありました。自分の事は自分で決めて良いという主張は、自分の所有する財産をどのように使うかを自分で決めて良いという近代的財産権の主張だけではなく、自分の体の使い方、さらに言えば自らの「生き死に」まで自分で決められるという主張であった訳です。

こうした主張・立場に対して、環境倫理学では異なった視点を導入します。「自分」として考えられるのは人間だけではなくその他の動物・生き物・自然の環境生態にまで生存権を拡大しようとします。また、未来の世代に対する責任であるとか、被害・加害関係を考慮すべきであるとも主張します。さらに、個人主義に対しては地球規模の意思決定を要求します。

これらを個人主義に対する「全体主義」と呼ぶ事も出来るでしょう。

未来の世代に対する義務

未来の世代に対して、現代の我々は何らかの義務を持つのでしょうか。この主張が成立する根拠については教室でお話します。(以下、概略のみ)

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